高槻市 瓦屋根の防災棟とは

瓦屋根の防災棟
日本で昔から愛され続けている瓦屋根ですが、その工法は常に進化しています。

瓦屋根の頂点にある屋根面の結合部分を棟といいますが、棟の工法についても、現在では強力棟とも呼ばれる『防災棟』という工法があります。

今回お問い合わせがあったのは、瓦屋根の棟からの雨漏りでお困りだったお客様です。

棟を一旦解体し、防災棟へ積み替える工事を行いました。

防災棟の施工工程

防災棟金物の設置
防災棟金具を棟の下地面にビスで留めて固定します。
棟芯材の設置
取り付けた金具に棟芯となる木材を設置して、ここもビスでしっかり固定します。
なんばん漆喰詰め
棟芯材と瓦の隙間となる部分にはなんばん漆喰を詰め、棟瓦を支える土台を固めます。

なんばん漆喰は、普通の漆喰とは性質が違い、防水材が配合されているので、雨水の吸収を防ぎます。

また、乾燥して硬化することでセメントのような頑丈さを保つ耐久性の高い下地材です。

漆喰であると同時に従来の葺き土の役割も果たすため、防災棟施工時に使われるようになりました。
冠瓦の設置
なんばん漆喰で固めた土台を上から軽く押さえるようにして、冠瓦をかぶせます。

この時点でなんばん漆喰が冠瓦を接着して固定してくれていますが、ここから更にビスで1枚1枚棟芯材に固定していきます。

防災棟金具・棟芯材・冠瓦を全てビスで緊結しており、土台を頑丈ななんばん漆喰で固めた非常に耐久力の高い棟です。

近年頻発する大型台風や震災に対して、従来の葺き土で固めた棟では耐えられず、瓦が剥がれて崩壊するケースが相次いでいます。

防災対策として、屋根メンテナンス時には防災棟への切替をご提案させていただいております。

屋根にも防災対策を

従来の土と漆喰で瓦を固定する葺き土工法で施工された棟は、断熱性や防火性が高く、日本で長く愛されてきました。

ただ、大型台風や突風などの風災、震災への耐久性の低さが問題視されており、現在ではほとんど採用されない工法です。

漆喰は築後15年ほどで経年劣化し、雨水を下地の葺き土に浸透させて葺き土も劣化していきます。

劣化した葺き土は痩せてきて、瓦の固定力を失って強風時に瓦が剥がれたり、雨漏りの原因にもなります。

瓦の剥がれや棟の瓦のズレは、メンテナンスのサインであり、防災対策を検討するタイミングです。

屋根の防災対策について、気になることやちょっとしたギモンなどありましたら、お気軽に瓦屋根救援隊までお申しつけください。