瓦1枚でも修理をした方が良い理由

※2021年9月15日 記事更新

こんにちは!瓦屋根救援隊です。

「瓦屋根の瓦が部分的にズレている気がする」

「一枚だけ瓦が外れかかっている」

瓦屋根に関するちょっとしたトラブル。気にはなるけど生活に支障が出ているわけでは無いし、修理は何か困ってからでいいかな、とお考えの方も多いかもしれません。

ただ、ちょっとした瓦の不具合を長期間放置することで起こりうるトラブルがあります。今回は、瓦一枚でも早目に修理した方がいい理由をご紹介します。

瓦が一枚だけ無くなっていたらどうしますか?

瓦のズレ・ヒビ
こちらの瓦屋根は瓦1枚分が完全になくなっています。
そして隣の瓦もズレてしまっています。

このような瓦を発見された場合、どうしますか?
また、どうすれば正解でしょうか?

正解はすぐに業者に依頼する

「瓦1枚で大げさな」と思われるかもしれませんが、答えは”すぐに業者に依頼をする”です。

誤解を生みたくないのですが、瓦1枚が無いことですぐに雨漏りするわけではないです。
しかし何か月も放置をすることは禁物です。

焦って適当な業者に頼まなくて大丈夫です。
ですが、評判が良い業者を念入りに調べてから速やかに相談・依頼をしてください。

瓦1枚でも修理をした方が良い理由

瓦一枚無いからといってすぐに雨漏りするわけではない、でも…

すぐに修理をした方がいいと言いましたが、実は即雨漏り被害に遭う訳ではありません。
屋根の構造について簡単に説明します。
家の構造躯体
①屋根の基礎、垂木があります。
野地板をはりつける
②垂木の上に野地板を張り付けます。
改質アスファルトルーフィングの張りつけが完了
③野地板の上にアスファルトルーフィング(防水シート)を張り付けます。
瓦屋根を葺いて完成
④最後に屋根材を葺いて完成です。
①~③は基本的にどの屋根でも同じ作業です。
最後の④は瓦屋根だったり、スレート屋根だったり屋根材によって変わります。

屋根材の一部に不具合があっても、その下にある防水シートや野地板が雨から家を守ってくれています。
なので、家の内部にまで被害が及ぶのに猶予があります。

しかし、猶予があるといってもそれは屋根材に不具合ができてからです。
気づいたのが「今」だとしても、その屋根材の不具合が「いつ」からなのかがわかりません。
屋根材に不具合があると防水シートが露わに。
防水シートは守られることがなくなり劣化スピードが早く。
そしてその防水シートが劣化すると雨が野地板に浸透するようになり腐ってしまいます。

この3点が正常だからこそちょっとした自然災害や大雨にも耐えてくれるんですね。
何かあっても早く解決することによって被害も費用も抑えることができます。

瓦屋根を長持ちさせるためには早目の修理が大切!

密集した住宅街
屋根が高い位置にあるのもそうですし、
住宅が密集している場所ですと少し家から離れて屋根の様子を伺う・・・なんてこともできません。

ですが屋根は見れなくとも家の周りは確認することができます。
見慣れない土や瓦の破片が落ちていたら要注意です。
それは瓦屋根からのSOSかもしれません。