池田市 土葺き(旧工法)瓦屋根の修理方法とは?

※2022年2月14日 記事更新

こんにちは!瓦屋根救援隊です。

街中でみる住宅の屋根は、普段は意識せず同じに見えるかもしれませんが、よくみると屋根材や形はそれぞれ違います。

数ある屋根材の中でも、とくに日本人になじみがあるのが瓦屋根です。

厳かで風流なイメージがある瓦屋根は、純和風にしたい、古民家風にしたいという方からも人気があり、その耐久性の高さにも再び注目されています。

現在は耐久性を更に高める施工方法が普及していますが、土葺きなどの旧工法で施工された屋根などは特に、いくつかの注意ポイントがあります。

今回は旧工法で葺かれた瓦屋根の実際の様子をご覧いただきながら、修理方法についてくわしくご紹介します!

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池田市 土葺き(旧工法)瓦屋根の修理方法とは?

瓦屋根の大棟

熨斗瓦が高く積まれた棟

瓦がズレて歪んだ棟

今回は池田市にお住いの方からご依頼があり、無料点検をしてきました。

上の写真は実際に屋根に上って撮影したものです。

瓦屋根の頂上に設置されている、瓦が水平に積まれている部分を「大棟(おおむね)」といいます。

確認したところ、この大棟を構成する瓦の接着力が弱まっており、横から見ると真っ直ぐなはずの棟が歪んできているのがわかりました。
棟を支える葺き土の崩れ
大棟の頂上に設置された半円状の瓦を冠瓦、その下の短冊状の瓦を熨斗瓦といいます。

この瓦は、現在では「なんばん漆喰」という撥水効果があり接着力の高い漆喰で接着されていますが、旧工法では葺き土と漆喰の2つでされていました。

葺き土は雨風の影響を受けて膨張し、漆喰を押しだしてしまいます。

その漆喰の隙間から左写真のように葺き土が崩れ出し、これを放置すると大棟が倒壊するので修理が必要です。

大棟と降り棟の交差部分

劣化しやすい棟の交差部分

冠瓦と熨斗瓦の交差部分の劣化

大棟と同じように冠瓦と熨斗瓦で構成され、大棟から軒先に向かって設置された棟を「降り棟」といいます。

大棟とこの降り棟の交差部分は、どうしても枯れ葉や雨水が溜まりやすい箇所です。

漆喰と葺き土で頑丈に施工されていても、築年数が経過して溜まる回数が増えてくると漆喰が劣化してきます。

漆喰と葺き土を突破した雨水はやがて下の野地板に侵入します。

これを更に放置して野地板が腐食すると、室内への雨漏りに繋がり大規模な屋根葺き替え工事が必要になります。

コストもかなりかかってしまうので、そうなる前に修理しておくのが重要です。
熨斗瓦で高く造られた棟
屋根の中でも特に注意が必要な大棟ですが、こちらの屋根の大棟は7段と高めに積まれていました。

瓦屋根の棟は、このように意匠性やデザイン的な観点から高く積まれることがあります。

ただ、熨斗瓦の数が多い分、漆喰が劣化すると災害時に崩れやすいため、点検などのメンテナンスが特に必要です。

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旧工法の瓦屋根は、大がかりな工事になる前に低コストで修理を!

今回は瓦屋根の劣化する場所、修理のポイントについてご紹介しました。

他の屋根材に比べて、耐久性が高くかつ瓦の交換などの部分補修が出来る瓦屋根は、点検などのメンテナンス次第で更に長く安心して使える屋根材です。

瓦屋根救援隊では、お電話・お問い合わせフォームからの屋根についてのご質問やご相談を随時無料で受け付けております。

ご希望であれば無料で瓦屋根のプロが実際に屋根に上って点検させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

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