瓦屋根のメリットとデメリットとは

日本の原風景、和風建築と言えば瓦屋根です。
瓦屋根は日本の建造物の代表ともいえる地位を築いており、今でも多く使用されています。
今回は瓦屋根のメリットとデメリット、特徴をご紹介していきたいと思います。

瓦屋根とは

日本の瓦屋根
お寺や神社、お城など日本の歴史的な建物にも必ず使われている瓦。
見た目の重厚感はもちろん、耐久性についても、他の屋根材と比較してかなり優れています。

近年は特に、日本の夏は猛暑・酷暑と言われています。
そんな時期、建物の屋根部分は想像以上の高温になりますが、そもそも高温で焼き固めて作られた瓦は酷暑にも耐えうる耐久性があります。

さらに、以前は土葺きという瓦の下の屋根面全体に土を敷く施工方法でしたが、現在は土を使わない軽量耐震工法に変わって来ています。

また瓦自体も軽量化されているので、屋根にかかる重量は、旧工法と比較すると半分程度と、かなり軽くなってきています。


半永久的に使える瓦屋根
瓦屋根の最大のメリットは、
①コストパフォーマンスが高いことです!
耐久性の高い瓦そのものは、半永久的に使用できる屋根材です。
長期間使用しても錆が発生せず、再塗装の必要がありません。
屋根材としての機能が劣化せず、メンテナンスが不要であることを考えると、トータルコストは確実に安くすみます。
 
②断熱性
瓦は熱を伝えにくいうえに、構造上屋根裏に空間ができるため断熱効果が高いです。
夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を生み出してくれます。

③遮音性
室内環境において不快に感じる音の一つに屋根から響く雨音があります
瓦は土から出来ているので音の吸収性が高く、瓦の持つ厚みと下地板との空間が音を遮ってくれます。 
意外と見落としがちな遮音性ですが、長く住んでいく家において重要な検討要素の一つです。

④通気性
瓦は下地の板から少し浮かせて設置する施工法のため、瓦と瓦の間に空気の層ができます。通気性が保たれる事により、湿気を逃す事が出来、結露も防止します。

⑤幅広いデザインから選べます
瓦屋根というと、日本の伝統的な建造物のような重厚感のある屋根を想像する人も多いと思います。
しかし、現代の瓦屋根の種類にはさまざまな色や型があり、瓦の機能的なメリットはそのままに洋風建築にマッチするデザインも豊富になってきました。
①初期費用が高いです
瓦は優れた機能がありますが、屋根材の中では比較的価格が高いです。
また、施工には専門的な技術を持った瓦屋根の職人が必要です。
そのため、全体的に初めにかかるコストは比較的高くなります。

②まれに凍害が起きます

冬の寒い時に水分を含んだ瓦が冷えて氷となり、体積が増え剥離が起きる事がまれにあり、使用される住環境によっては瓦が劣化する事があります。


豊富なラインナップからじっくりとお選びください

大事なお家の外観や雰囲気の要となり、住み心地にも影響してくる屋根材はどれにしようか迷いますね。

瓦屋根救援隊では、屋根の修理などご相談の際には、屋根材の特徴だけでなく、ライフスタイルに合わせたメンテナンス費用もご案内した上で、お好みのものをお選びいただいております。
気になることやお困りの点などありましたら、電話・お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。