吹田市 雨漏りはなぜ起きる?意外と知らない瓦屋根の下地

雨漏りが発生した天井
※2020年8月29日更新
雨漏りを経験したことはありますか?

雨漏りの原因は、外壁や施工不良などが原因の場合もありますが、屋根の損傷や経年劣化の場合も多いです。

今回は吹田市にお住まいの方から、「複数箇所で雨漏りが発生して困っている」というお問い合わせがあり、現場に向かいました。
バケツによる雨漏り応急処置
実際に現場に伺ったところ、バケツやビニールを被せた段ボールなどが複数置かれていました。

雨の日に漏れてくる水の量は増えてきているとの事で、これ以上放置すれば天井も腐食しかねない状況でした。
一部瓦が剥がれた屋根
実際に屋根に上ってみたところ、瓦が剥がれやズレで下地が剥き出しになっている箇所がいくつもありました。
連続してズレた瓦
瓦が1枚ズレると雨水が侵入するだけでなく、そこから下地の劣化が早まって、隣、その隣と連続して瓦がズレてきます。

このように一直線に隙間が出来ると、上方から流れてきた雨水が全部ここで瓦の下に染み込むことになります。
葺き土腐食部分
完全に剥がれて落下している部分が1箇所ありました。

旧工法の場合、瓦の下地には葺き土が使用されています。

剥き出しになった屋根下地の葺き土がパサパサになって風で吹き飛んでいるような状態が確認出来ます。
劣化した瓦屋根の葺き土
土葺き屋根の場合、野地板と呼ばれる板の上に、杉などの木の皮を敷き、その上に粘土や砂利を混ぜた葺き土が乗せられています。

こちらの屋根は、葺き土の劣化により瓦が剥がれ、雨水が屋根下地に浸透して雨漏りが発生していたのです。
アスファルトルーフィング
近年は関西でも台風や豪雨などが頻発しています。

防水対策として葺き土に代わって主流となったのが「ルーフィング」と呼ばれる防水シートです。

ルーフィングは防水性に優れており、瓦が剥がれて隙間が出来たとしてもすぐに雨漏りすることはありません。

ただ葺き土と同様にどうしても経年劣化するため、約20年を目安に点検しておくのが望ましいかと思います。

ルーフィングも改良が進み、アスファルトルーフィングや不織布ルーフィングなど種類も様々です。

瓦屋根の劣化、下地の点検や交換など気になることがございましたらお気軽にご質問ください。

工事するかどうかに関わらず、瓦屋根の専門家がどんな小さなことも丁寧にお答えいたします。