スタッフブログ

瓦屋根の傷みとは

2021年10月25日|カテゴリー「スタッフブログ

瓦屋根は頑丈な屋根材で、本来簡単に損壊するようなものではありません。


ただ近年頻発する台風や地震などの自然災害は、規模が大きいものが多く、経年劣化と相まって瓦のズレや崩れが発生し、雨漏りや瓦の落下事故に繋がるケースが多発しています。


このような危険を回避するため、手入れや修理として、瓦の交換や漆喰の塗替え、野地板やルーフィングの交換などがあります。


頑丈な瓦屋根を安心して長く使っていくためにも、経年劣化や気になるところがあれば早めのチェックとメンテナンスをしていくことをオススメいたします。


瓦屋根のチェックポイント

瓦屋根の傷みや修理が必要な症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

代表的な劣化の症状をご紹介します。
瓦のヒビ・欠け
台風など強風時の飛来物で、瓦が欠けたり、割れたりしてしまうことがあります。

瓦が破損してしまうとそこから屋根材内部に雨水が侵入し、防水シートや野地板の腐食に繋がります。

台風や強風時に、屋根に物が当たるような音がしたときは、台風がやんでから早めに屋根の様子をみて処置していくことをオススメします。


瓦のズレ

台風や地震があると、瓦がズレたり外れたりしてしまうことがあります。


築年数が経った瓦は下地との固定が弱まっているため、そのまま剥がれて落下してしまいます。


またヒビと同様にズレたところから雨水が浸入し、屋根材内部の腐食に繋がります。



棟の歪み

屋根の頂点に位置する棟部は、本来真っ直ぐになっています。


この部分が経年劣化や自然災害で曲がってズレてしまうことがあります。


棟瓦をこのような状態で放置してしまうと、雨水が通常のように排水できなくなり雨漏りにつながることになります。


さらにそこから棟瓦が崩れてしまうこともあります。

漆喰の崩れ
漆喰とは、消石灰に糊を加えて練ったもので、屋根漆喰は瓦の接着のために使われています。

屋根漆喰は、長年雨風や直射日光などにさらされるため、経年劣化が進み、崩れや剥がれが生じることがあります。


崩れたり剥がれた隙間から雨水が入り込み、雨漏りの原因になります。


また、漆喰の剥がれや崩れによって瓦の固定が弱まって全体の崩れに繋がっていきます。

修理が必要か気になったら

屋根は普段は気にならなくても、日々雨風や直射日光に晒されながら建物を守っている大事な部分です。

近年頻発する台風や地震によって、劣化した屋根では耐えられず屋根全体が損壊し、修理費用がかさんでしまう場合もあります。

頑丈な瓦屋根を安心して長く使っていくためにも、経年劣化や気になるところがないか、まずは無料点検をしてみませんか?

お問い合わせ時には専門スタッフが丁寧に対応し、屋根のプロが無料で現地調査に伺います!

摂津市 崩れやすい瓦屋根棟の防災対策とは

2021年10月18日|カテゴリー「スタッフブログ
※2020年8月20日更新
昔から愛され続けている瓦屋根ですが、その工法は時代とともに進化し続けています。

地震や近年大型化する台風、全国各地で多発するようになった豪雨で崩れないように防災対策に着目した施工法が主流です。

今回の棟の補修工事では、防災対策を施した「防災棟」を施工致しました。
瓦が剥がれた棟
一般的な瓦屋根には、屋根面取り合い部分に瓦が数段積み上げられています。

この部分を棟(むね)といいますが、平部(ひらぶ)と呼ばれる斜面部分よりも比較的外気の影響を受けやすく、下地の葺き土が経年劣化するとこのように崩れて瓦も剥がれてしまいます。
ズレやすい鬼瓦まわり
瓦屋根の瓦が一部剥がれても、その下には葺き土や野地板などの下地が施工されてあるので、すぐに室内に雨漏りするわけではありません。

ただその隙間から確実に雨水は侵入するので、長く放置すれば下地を腐食させることになります。

雨水が屋根裏や天井まで到達するのは避けたいので、早めの処置がオススメです。

防災棟を施工します

瓦屋根の棟金具設置
まず瓦を一旦剥がし、葺き土を除去します。

そこに防災対策として棟を補強するための棟金具を設置します。
瓦屋根のおいあて瓦施工
棟金具を設置した後、露出していた隙間を埋めるようにして、追い当て瓦を施工します。

雨水侵入を防ぐため、棟に沿った形に瓦をカットしたものです。
瓦屋根の棟芯材
次に防災棟の要となる棟芯材と呼ばれる木材を設置します。

さきほどの棟金具と棟芯材に横からビスを打ち付けてしっかり固定していきます。
なんばん漆喰施工
棟芯材を両脇から覆うようになんばん漆喰を施工します。

棟の下地には長い間葺き土が使用されてきましたが、防災対策に着目されるようになってからは、高い耐久力があり劣化を防ぐなんばん漆喰が使用されるようになりました。
冠瓦設置作業
最後に棟を覆う冠瓦を設置します。

さきほど設置した棟芯材に、瓦を1枚ずつパッキン付きのビスで固定していきます。
完成した防災棟
防災棟が完成しました!

屋根下地、棟金具、棟芯材、冠瓦を全てビスで固定し、さらになんばん漆喰で固めた防災棟は、従来の棟に比べて耐風力や耐震力が大幅にアップします。

屋根は専門家が屋根に上って点検しないとなかなか不具合に気づけないものです。

劣化・補強など気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

火災保険で屋根を修理できる?

2021年10月15日|カテゴリー「スタッフブログ
※2021年10月18日 記事更新

こんにちは!瓦屋根救援隊です。

近年、大型台風やゲリラ豪雨が頻発するようになり、自然災害による屋根の被害件数が増えてきています。

弊社にも屋根修理のご相談や点検のご依頼が増えてきています。

最近は少しずつ知られるようになってきたのですが、住宅購入時に「火災保険」に加入をしていれば、自然災害による屋根の修理費用を補償される可能性があります。

風災だけではなく、雹災や雪災なども同様です。


台風によって剥がれた屋根瓦
台風などにより屋根瓦が剥がれたり、ズレたり損壊してしまった場合、「風災」として保険会社に申請する事が出来ます。

一般的に、強風の条件として、最大瞬間風速が秒速20m以上の風によって生じた損害が申請対象となります。

ただし、その風災による破損被害があってから「3年以内」に申請しなければいけません。






屋根の被害に気づいたら

台風でズレた屋根瓦

屋根の被害に気づいたり、不安な点があった場合は速やかにプロの屋根専門業者に相談してみましょう。

屋根の修繕が必要になった場合にその費用を火災保険で補償してもらうには、「自然災害による被害」だと認定されなければなりません。

台風直後に見つけた損壊でも、経年劣化による損壊の場合は補償されないのです。


もし屋根瓦が剥がれたりズレていたりと損壊しているのを見つけたら、ご自身で劣化だと判断せず、専門業者に点検依頼する事をオススメいたします。

例えば同じヒビでも、経年劣化によるヒビなのか、自然災害によって出来たヒビなのかは、経験豊富なプロの業者にしか判断できません。

「築年数が経っているから」とあきらめ半分で弊社にお問い合わせいただいた方の屋根を点検をしたところ、台風による被害だと判断でき、火災保険の補償を受けることが出来た方もいらっしゃいます。


屋根の調査
台風などによる屋根の被害は、お住まいによっては、まったく見えずに気づかない場合もあります。

特に被害がなかったからと放置していると、雨漏りを引き起こす事もあり、進行すると屋根だけでなく、建物の基礎部分に影響を及ぼす可能性もあるので、悪化しないためにも点検をしておくことが大事です。

ただし、屋根の点検は左写真のように梯子をかけて登ったり、足場が不安定な屋根の上を歩かなければならず大変危険なのでやめましょう。



お気軽にご相談ください

屋根のプロが無料で調査します
お電話でも、お問合せフォームからでもどちらでも受け付けております。

専門スタッフが丁寧に状況をうかがい、屋根のスペシャリストがどこよりも早く駆けつけ、屋根に登ってしっかり調査を行います。

点検した結果を写真付きでご説明します。

必要でしたら、火災保険申請のお手伝いもいたします!

箕面市 瓦屋根の点検で見つけた漆喰の破損

2021年10月11日|カテゴリー「スタッフブログ
※2021年10月11日更新

こんにちは!瓦屋根救援隊です。

瓦屋根は昔から、和風建築には欠かせない屋根材として長く愛され使用されています。

その頑丈さは他の屋根材と比較してもかなり優秀で、近年は更に改良され洋風建築に美観を添えられるデザインなども格段に増えました。

伝統的な寺社仏閣にも使用されている瓦屋根ですが、瓦自体は頑丈でもその他の部材のメンテナンスは必要です。

15年、少なくとも20年に1度は、特に瓦同士を接着している漆喰の点検は欠かせません。

漆喰の経年劣化を放置すると、雨漏りや災害時の屋根崩壊に繋がります。

今回は箕面市での点検写真とともに、漆喰の経年劣化についてご紹介します。
瓦屋根の面戸漆喰
瓦屋根の頂上に位置する屋根面の取り合い部分を大棟(おおむね)と言います。

この大棟の瓦と屋根面の瓦との隙間を埋めている白い部分が漆喰です。

この漆喰は石灰を主成分としていて、瓦同士を接着力して隙間を埋めることで雨水の侵入を防いでくれています。
剥がれた冠瓦
漆喰が経年劣化すると、やがてヒビや剥がれが発生します。

そうして出来た隙間から雨風が入り込み、少しずつ瓦の密着性が弱くなって強風の影響などでグラつきやすくなってきます。

上写真のように瓦が剥がれ、内部の葺き土が剥き出しになると屋根下地への雨水侵入が起こり、雨漏りや災害時の屋根崩壊に繋がります。


大棟と降り棟交差部分の漆喰
大棟から軒先に向かって真っすぐに降りている棟を降り棟(くだりむね)と言います。

大棟と降り棟を接着している部分の漆喰も、屋根の中で傷みやすく漆喰のメンテナンスが必要な部分です。
剥がれ落ちた漆喰
こちらの屋根では、この棟同士の交差部分の漆喰が剥がれて屋根上に落下していました。

屋根の劣化は普段下から見上げても気づきにくいものですが、このように欠落した漆喰を見つけたら早めに業者に補修を依頼しておくことをオススメします。
雨仕舞部分の漆喰
上写真を見ると、屋根と屋根の隙間を埋めるように短冊状の瓦を2段積んであるのが見えるかと思います。

このように屋根面同士の隙間や屋根と外壁の隙間から雨水が侵入しないように下方に受け流す構造や仕組みを雨仕舞(あまじまい)といいます。
雨仕舞部分の瓦の剥がれ
雨仕舞部分の漆喰が経年劣化すると、このように瓦が剥がれ、雨水がそのまま隙間に入り込むため、最も雨漏りを引き起こしやすい部分とも言われています。

瓦の剥がれが見られたら、全体に広がる前に部分補修しておきましょう。

瓦屋根の劣化や破損を見つけたら

2021年10月1日|カテゴリー「スタッフブログ
※2021年10月1日 記事更新

こんにちは!瓦屋根救援隊です。

おうちの屋根の瓦がヒビ割れていたり、剥がれて飛んでいってしまったら、「雨漏りするんじゃないか」「次に台風や地震があったら崩れてしまうんじゃないか」と不安になるかと思います。

慌てて適当に業者を見つけて、内容や必要性がよくわからない修理をするのではなく、
プロに点検・調査を依頼し、納得されたうえで修理されることをオススメいたします。



屋根の瓦が割れる原因とは?

割れた瓦


日々直射日光や激しい風雨、温度変化に耐えている屋根は、どんなに丈夫な素材を使っていたとしてもに劣化していきます。
屋根材自体の場合や塗装、漆喰が劣化するケースがあります。

近年は猛威を振るう台風の発生頻度が上がっており、何十年と支障のなかった瓦屋根がバラバラと吹き飛んでしまったというご相談のお問い合わせが増えてきました。
台風の強さで直接的に剥がれてしまう場合もありますし、強風による飛来物や落下物によって破損するケースがあります。
雪が積もる地域の場合は、屋根に加重がかかって瓦が割れてしまいます。
2階からの落雪により1階の屋根瓦が損傷することもございます。
また、雪解け水が劣化した瓦のヒビから屋根の内部に侵入して内部を腐らせてしまい、雨漏りに繋がるケースもあります。
特に寒い地域では、雨や夜露、雪解け水が瓦のヒビに染み込むことがございます。
染み込んだ水分は更に気温が下がると膨張して、元のヒビを押し広げてしまいます。
これを繰り返してヒビが大きくなり、割れて落下する事故に繋がります。



瓦屋根の劣化や破損に気づいたら

破損した瓦屋根
ちょっと確認するだけとご自身で登って確認するのは大変危険です。

一言で屋根の修理と言っても、上記のように様々な原因があり、その原因や進行状況によって対処方法は異なります。

正確な劣化状況や必要な処置は、プロが屋根に登って調査しなければわかりません。

また、屋根に登った際に体重のかけ方を間違えると劣化した瓦が割れてしまう事もあります。




専門スタッフが状況を確認いたします
瓦屋根救援隊は、吹田発の北摂エリアに密着した瓦屋根のスペシャリストです。

お問い合わせがあればどこよりも早く駆けつけ、無料でお家の屋根の点検・調査をさせていただきます。

また、点検時に撮影した写真をお見せしながら丁寧に劣化の状況と原因、必要な処置についてご説明いたします。

瓦1枚でもお気軽にお問い合わせください!