スタッフブログ

瓦屋根のメリットとデメリットとは

2021年11月28日|カテゴリー「スタッフブログ
日本の原風景、和風建築と言えば瓦屋根です。
瓦屋根は日本の建造物の代表ともいえる地位を築いており、今でも多く使用されています。
今回は瓦屋根のメリットとデメリット、特徴をご紹介していきたいと思います。

瓦屋根とは

日本の瓦屋根
お寺や神社、お城など日本の歴史的な建物にも必ず使われている瓦。
見た目の重厚感はもちろん、耐久性についても、他の屋根材と比較してかなり優れています。

近年は特に、日本の夏は猛暑・酷暑と言われています。
そんな時期、建物の屋根部分は想像以上の高温になりますが、そもそも高温で焼き固めて作られた瓦は酷暑にも耐えうる耐久性があります。

さらに、以前は土葺きという瓦の下の屋根面全体に土を敷く施工方法でしたが、現在は土を使わない軽量耐震工法に変わって来ています。

また瓦自体も軽量化されているので、屋根にかかる重量は、旧工法と比較すると半分程度と、かなり軽くなってきています。


半永久的に使える瓦屋根
瓦屋根の最大のメリットは、
①コストパフォーマンスが高いことです!
耐久性の高い瓦そのものは、半永久的に使用できる屋根材です。
長期間使用しても錆が発生せず、再塗装の必要がありません。
屋根材としての機能が劣化せず、メンテナンスが不要であることを考えると、トータルコストは確実に安くすみます。
 
②断熱性
瓦は熱を伝えにくいうえに、構造上屋根裏に空間ができるため断熱効果が高いです。
夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を生み出してくれます。

③遮音性
室内環境において不快に感じる音の一つに屋根から響く雨音があります
瓦は土から出来ているので音の吸収性が高く、瓦の持つ厚みと下地板との空間が音を遮ってくれます。 
意外と見落としがちな遮音性ですが、長く住んでいく家において重要な検討要素の一つです。

④通気性
瓦は下地の板から少し浮かせて設置する施工法のため、瓦と瓦の間に空気の層ができます。通気性が保たれる事により、湿気を逃す事が出来、結露も防止します。

⑤幅広いデザインから選べます
瓦屋根というと、日本の伝統的な建造物のような重厚感のある屋根を想像する人も多いと思います。
しかし、現代の瓦屋根の種類にはさまざまな色や型があり、瓦の機能的なメリットはそのままに洋風建築にマッチするデザインも豊富になってきました。
①初期費用が高いです
瓦は優れた機能がありますが、屋根材の中では比較的価格が高いです。
また、施工には専門的な技術を持った瓦屋根の職人が必要です。
そのため、全体的に初めにかかるコストは比較的高くなります。

②まれに凍害が起きます

冬の寒い時に水分を含んだ瓦が冷えて氷となり、体積が増え剥離が起きる事がまれにあり、使用される住環境によっては瓦が劣化する事があります。


豊富なラインナップからじっくりとお選びください

大事なお家の外観や雰囲気の要となり、住み心地にも影響してくる屋根材はどれにしようか迷いますね。

瓦屋根救援隊では、屋根の修理などご相談の際には、屋根材の特徴だけでなく、ライフスタイルに合わせたメンテナンス費用もご案内した上で、お好みのものをお選びいただいております。
気になることやお困りの点などありましたら、電話・お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

瓦屋根の葺き替えと補修工事

2021年11月22日|カテゴリー「スタッフブログ
瓦屋根が劣化した場合、表面の瓦部分など劣化した部分のみを修理する補修工事と、全面的に屋根を一新する葺き替え工事という大きく分けて2つの選択肢があります。

今回は『補修工事』と『葺き替え工事』との特徴をご紹介したいと思います。


瓦屋根の補修工事

ヒビがはいった瓦
瓦屋根の寿命は、約50年から長いものは100年と言われています。

もちろんお住まいの環境や自然災害によって変わりますが、以下のような少々の不具合なら劣化部分のみの補修工事ですむ可能性があります。

・瓦の一部だけがズレている
・瓦の一部だけにヒビなどの傷みがある
・雨漏りしている原因が全体の劣化ではないので、
原因のある部分だけを補修する
・変色した部分がある



瓦屋根の葺き替え

全体が劣化していた瓦屋根
以下のような項目に当てはまる場合、補修工事ですむか、全体の葺き替えが必要かはプロの判断が必要です。

・築20年以上経っていて、その間に点検を1度もしていない
・天井に雨染みができている
・天井がカビっぽい
・強風時に屋根から音がする
・雨が降った翌日以降も湿気が残る



葺き替えのメリットとデメリット

屋根の点検
屋根全体の『葺き替え』と部分的な『補修工事』では、費用に関してはやはり基本的に『葺き替え』の方が高くなります。

ただ、屋根材は古くなると、メンテナンスが必要になるサイクルが年を追うごとに短くなってきます。

何度も部分的に補修したり塗り直したりと、しょっちゅう補修する必要が出てくると費用が定期的にかかってくるので、葺き替え工事をすることで、結果的にトータルコストを安く抑えられる場合もあります。

早めの点検とメンテナンスが大切

瓦屋根はとても頑丈な屋根材なので、すぐに劣化したり不具合が出て雨漏りするなんてことはありませんが、それでも早めの点検やメンテナンスは大切です。


点検やメンテナンスをギリギリまで放置して雨漏りなど症状が出てしまった場合、あせって見つけた業者や訪問業者に依頼しなくてはいけなくなり、費用や工事の内容などについてゆっくり冷静な判断が出来なくなってしまいます。


余裕をもって点検を依頼すれば、費用を抑える方法がないか検討したり、どんな工事方法があるかを比較検討したり、屋根材を様々なデザインから選ぶことも出来ます。


瓦屋根救援隊は、不要な工事などは一切ご提案いたしません。


お問い合わせいただきましたら丁寧に専門スタッフが状況を伺い、屋根のプロが無料でどこよりも早く駆けつけて点検・調査を行いますので、お気軽にお問い合わせください。




雨漏りに繋がる屋根の劣化とメンテナンス

2021年11月15日|カテゴリー「スタッフブログ
もし雨漏りが発生したら、慌てて室内の応急処置は出来ても、どこから発生しているのかわからず原因の特定や修理は難しいですよね。

雨漏りの主な発生箇所は、屋根外壁ベランダの3箇所です。

ここでは最も可能性が高い屋根の雨漏りの主な原因をご紹介します。


雨漏りに繋がる屋根の劣化とは

割れた瓦
瓦のヒビや割れ

台風など強風時の飛来物、または地震によるアンテナの倒壊などによって、瓦が割れたりヒビがはいったり、破損が発生してしまうことがあります。


瓦の割れた部分を放置してしまうことで、他の瓦もズレが発生し、周りの瓦までもが破損してしまうことがあります。


台風や強風時に物が当たるような音がしたときは、台風がやんでから屋根の様子をみて早めに処置することをオススメします。




詰まった雨樋
雨樋の詰まり

雨樋に落ち葉や鳥の巣などが詰まると、行き場のなくなった雨水が劣化した瓦や漆喰などの屋根材部分に侵食し、雨漏りが発生することがあります。






漆喰の崩れ
漆喰の崩れ

経年劣化した漆喰が剥がれたり崩れたりすることにより、そこから雨水が屋根材内部に浸透して雨漏りに繋がります。







ルーフィングと呼ばれる防水シート
ルーフィングの劣化・腐食

瓦のヒビや破損を長く放置していると、そこから雨水が侵食して「ルーフィング」と呼ばれる下地の防水シートが濡れて腐食が進んでしまいます。

瓦が剥がれた場合はその部分のルーフィングがむき出しになり、雨風や直射日光で傷んで防水能力が低下し、雨漏りが発生することもあります。



屋根瓦の点検や修理をご自身でと考えられる方もいらっしゃるかと思います。

でもちょっと屋根に登って様子を見るだけのつもりがケガをしてしまったり、修理をしようとしたつもりが返って瓦を破損を広げてしまったりしては元も子もありません。

また劣化を見落としてしまい、屋根材の腐敗を進めてしまうケースもあります。

弊社では、屋根のスペシャリストが無料で点検・調査を行っております。

瓦1枚の交換や軽微な劣化でも喜んで対応させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

瓦屋根の修繕方法

2021年11月8日|カテゴリー「スタッフブログ
瓦屋根は耐久年数が長く、防水・防風効果にも優れた日本の気候風土にピッタリの屋根材です。

しかしそんな瓦屋根でも、近年頻発する地震や台風などの様々な災害で破損したり、経年劣化により傷みが生じて、修理やメンテナンスが必要となります。

瓦屋根の一般的な修理・メンテナンスの種類には以下のようなものがあります。
割れた瓦
瓦が部分的に割れていたり、ひびが入っているだけで、他の屋根材には問題がない事を確認出来れば、破損した瓦の交換のみで修理を行えます。

破損した瓦を除去して新しい瓦を設置する簡単な工事です。



ルーフィングと呼ばれる防水シート


屋根瓦を新しくせずに下地部分のみを修理することを「葺き直し」と言います。


屋根瓦に比べて、その下地のルーフィングと呼ばれる防水シートの寿命は約20年~30年と短命です。


そのため経年劣化で屋根瓦の修理が必要になる前に、ルーフィングなどの下地部分の修理が必要になります。


下地部分をメンテナンスせずに放置しておくと、劣化部分から腐食して雨漏りが発生したり、エアコンで調整した室温が保たれにくくなったりします。


屋根瓦を一度取り外してルーフィングを交換し、その後に既存の瓦を1枚ずつ並べていきます。




劣化した漆喰
瓦棟を接着している漆喰が劣化している場合は、漆喰の詰め直し工事をします。

古くなった漆喰を下の葺き土が見えるところまで除去し、新しい漆喰を屋根に合わせた厚みで均一に塗っていきます。



葺き替え後の瓦屋根

屋根瓦が広範囲にわたって欠けやヒビがあったり、ズレ落ちてしまっていたりするときは、葺き替えが必要です。


葺き替えとは、屋根瓦を外しルーフィングや漆喰などの下地部分もすべて直して、新しい屋根瓦を設置する工事のことです。


ルーフィングや漆喰は約20~30年ほどしか持たないため、屋根瓦を全部取り替えるときにはルーフィングも新しくし直す事が多いです。


葺き替えを実施すると屋根瓦が新しくなりますので、外観も新しく美しくなります。



屋根が劣化しているか気になったら

屋根瓦の点検や修理をご自身でと考えられる方もいらっしゃいますが、ちょっと屋根に登って様子を見るだけのつもりがケガをしてしまったり、修理をしようとしたつもりが返って瓦を破損を広げてしまったりすることもあります。

また劣化を見落としてしまい、屋根材の腐敗を進めてしまうことになるかもしれません。

弊社では、屋根のスペシャリストが無料で点検・調査を行っております。

瓦1枚の交換や軽微な劣化でも喜んで対応させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

吹田市 瓦屋根点検で見つかった漆喰の劣化

2021年11月1日|カテゴリー「スタッフブログ

普段生活していて屋根の劣化を気にすることはないかと思いますが、改めて見上げてみると、漆喰が崩れ出していたり瓦がズレ落ちたりしていることがあります。


漆喰は、瓦と下地を接着したり雨漏りを防いだりと重要な役割を持っています。


ある程度築年数が経っていれば特に、屋根全体に傷みが広がってしまわないように定期的な点検や適切なメンテナンスがオススメです。


今回は吹田市にお住いの方から、「瓦が一部取れてしまったので、屋根全体を点検してみてほしい」というお問い合わせがあり、現場に向かいました。


劣化した漆喰
お電話をいただいてから、瓦屋根の職人が実際に屋根に上がり点検をしてきました。

写真の白く露出してしまっている部分が漆喰です。

瓦が一部剥がれていた部分の他にも、漆喰が剥がれて崩れ出してしている部分を多数発見しました。

漆喰が劣化したらすぐに雨漏りする、というわけではないですが、剥がれた部分の隙間から雨水が染み込み、下地部分まで腐食が進むと室内への雨漏りに繋がります。


剥がれた巴瓦
「瓦が一部取れてしまった」とお問い合わせがあった箇所です。

屋根の頂上部分である棟の漆喰が崩れ、先端の巴瓦が完全に剥がれていました。

頂上に位置する棟が傷むと、その下に設置されている防水シートや野地板の劣化を早める事態にも繋がります。
漆喰が崩れた棟
長期間雨風に晒され、寒暖差などの影響を受け続ける事により、漆喰部分はどうしても劣化します。

漆喰が劣化してしまうと、瓦の固定力が弱まり、強風時や地震の際に瓦が崩れ落ちる被害に繋がります。

傷みや劣化を早期に見つけることが出来れば、メンテナンスのコストをかなり抑えることが出来ます。


歪んだ棟
棟の瓦の並びを真上から見てみると、冠瓦の並びが右側にズレて歪んでいるのが分かります。

棟がズレているという事は、その土台になっている漆喰や葺き土が、棟を固定する力を失っているサインです。

点検の結果、今回は傷みの状態を考慮し、棟部分の取り直し工事のご提案をいたしました。
瓦屋根の無料点検

屋根は1年中様々な天候に晒され、思いのほか劣化している部分です。


普段気に留めることはないかもしれませんが、1年に1度は屋根を見上げて目視点検してみてください。

素人が見ても思わぬ損傷に気づく事があります。


特に梅雨や台風、雪になる前の時期がおすすめです。

問題がないか、補修が必要かなど屋根について気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。