スタッフブログ

池田市 雨漏りの原因究明調査

2021年5月31日|カテゴリー「スタッフブログ
屋根のメンテナンスを長く放置すると、表面からは見えない屋根の下地が劣化・腐食して雨水を浸透させ、やがて居室内の雨漏りに繋がります。

居室内に雨漏りが発生すると、天井のリフォームのみならず屋根も下地から取り換える大がかりな工事となります。

放置するほど費用もかさむので、そうなる前に屋根を点検して傷んだ部分を補修しておくのがオススメです。

雨漏りが発生した天井
今回は池田市にお住いの方から、雨漏りについてお問い合わせがあり現場に向かいました。

雨漏りはかなり進行しており、天井はシミが広がって一部腐食していて、応急処置としてベニヤ板が貼られている状態でした。
雨漏りの応急処置
室内の床全体に防水シートやタオルが敷かれ、雨漏りが特に著しいところには洗面器が置かれていました。

生活空間としても使えなくなっていますし、何より天井の腐食がこれ以上進めば建物全体が危険です。
瓦屋根の大棟の点検
瓦屋根の頂上にある屋根面の取り合い部分を棟(むね)といいます。

雨風の影響を受けやすく、瓦が複数段積まれている場合が多いため、漆喰が劣化して固定力を失うと、瓦がズレて隙間が出来やすくなります。
劣化した大棟の漆喰
棟と屋根面の境界部分には漆喰を用いますが、漆喰は10年ほどで経年劣化が始まり、剥がれたり苔が発生したりします。

漆喰の剥がれはそこからの浸水に繋がり、長く放置すると最悪棟が強風などの影響で崩れることもあります。

また、苔の発生自体はそこまで問題ではありませんが、苔が生えた部分は水はけが悪くなり、漆喰が劣化しやすくなります。
劣化した唐草板金
屋根と外壁の取り合い部分は、雨水が最も流れやすい部分です。

ここには雨押さえ板金が取り付けられていましたが、錆びて歪んできており、瓦との隙間が目立ちました。
隙間が出来た唐草板金
雨押さえ板金と外壁の間にこのように隙間が出来ると、そこから雨水が侵入して屋根下地を濡らし腐食させてしまうので、築後10年以降は点検しておくのがオススメです。
鬼瓦廻りの漆喰劣化
棟の端に設置する装飾瓦を鬼瓦といいます。

鬼瓦は天候の影響を受けやすい棟にあり、その周りは形状の違う瓦同士が接合してある部分なので、漆喰の露出面積が大きく、劣化しやすいところです。

劣化してこのようにパリパリに割れてしまうと、雨水の侵入口となるため、ここも定期的に補修しておきたい部分です。

今回は居室内の雨漏りがかなり進行していたので、腐食した屋根下地や板金を取り換える葺き替え工事のご提案をさせていただきました。

近年は台風や局地的な豪雨も頻発しており、屋根の点検と補修も重要な防災対策の1つです。

ちょっと気になることや、瓦屋根について知りたいことがありましたらいつでもお気軽にお問い合わせください。

摂津市 瓦屋根の瓦が剥がれる原因とは

2021年5月30日|カテゴリー「スタッフブログ
普段、屋根に表面上特に問題なければ何もメンテナンスをせずにそのままにしておくことも多いかと思います。

ただ、漆喰や下地が経年劣化した屋根は、降雨や強風時に損傷が広がって瓦の剥がれや落下事故、雨漏りに繋がるケースがあります。

今回は摂津市にお住まいの方から、「瓦が何枚か落ちてきているので、屋根を調べてほしい」とのご依頼があり、即日調査してきました。


瓦屋根の現場調査

連続して剥がれたケラバ瓦
早速屋根に上って調査開始です。

まず、屋根の端部分であるケラバの瓦が連続して剥がれているのがわかりました。

隣は某店舗の駐車場なので、瓦が落下すると大変危険ですね。

これは、瓦を接着していた漆喰が劣化して雨水が入り込み、葺き土を劣化させたことが原因です。

葺き土はその名のとおり土なので、濡れたり乾燥したりを繰り返すと粘り気がなくなり、痩せていきます。

釘で瓦を固定していた木材も腐食が始まっていたので、瓦が剥がれやすくなっていたようです。


剥がれた平部の瓦
屋根の平面部を平部(ひらぶ)といいます。

平部の瓦も、漆喰や葺き土などの下地が経年劣化した状態のままだと、その上の瓦は強風の影響で1枚、また1枚と剥がれてしまう事があります。

剥がれた隙間から風が吹き込むと更にそのまま連続して剥がれやすくなるのです。


剥がれた大棟の熨斗瓦
瓦屋根の頂上にある屋根面の接合部分を大棟(おおむね)といいます。

頂上に位置している分、最も雨風の被害を受けやすく、点検が特に必要な部分とも言えます。

大棟は、半円型の冠瓦と長方形の熨斗(のし)瓦で構成されている場合が多く、複数段積み上げることによって降ってきた雨を下に流し落すという役割があります。

上写真のように大棟の瓦が剥がれてしまうと、葺き土が流出して雨水が直接内部に入り込み、やがて雨漏りの原因に繋がる可能性があるので、ここの漆喰のメンテナンスは特に重要です。


瓦が剥がれる原因はメンテナンス不足

瓦屋根は本来どの屋根材よりも丈夫で、他の屋根材のように定期的に再塗装する必要はなく、正しい状態を維持していれば数十年で葺き替えたりする必要もありません。

ただ今回ご紹介したように、瓦を接着する漆喰や下地は経年劣化するため、環境にもよりますが築15年以降の場合は平時に点検しておくのが丈夫な瓦屋根を長持ちさせるコツです。

今は葺き土を使用せず、瓦を長期にわたって固定させる工法も確立されていますので、瓦屋根はよりメンテナンスの負担が少ない屋根材といえます。

瓦屋根について、メンテナンスのご相談やふとした疑問などありましたら、お気軽に瓦屋根救援隊までお問い合わせくださいね。

豊中市 瓦屋根の強風被害と対策

2021年5月28日|カテゴリー「スタッフブログ
台風や強風で屋根材が飛ばされたり、飛来物によって損傷してブルーシートを張っている家を見たことがあるでしょうか?

瓦屋根は、そういった強風被害があっても割れた瓦だけを交換するなど部分的な補修で対処出来るというメリットがあります。

さらに、適切なメンテナンンスをしておけば、災害時も被害を最小限に食い止められられます。

今回は、豊中市での屋根点検の写真とともに、強風被害に遭いやすい瓦屋根のポイントと対策をご紹介します。
冠瓦が剥がれた大棟
瓦屋根の頂上にある、2つの屋根面が合わさった部分を大棟(おおむね)といいます。

屋根の中でも最も雨風の影響を受けやすい場所であるこの大棟は、左写真のように長方形の熨斗(のし)瓦が積まれ、その上に半円型の冠瓦をかぶせてあるタイプが多いです。

瓦が複数段積まれているため、ここの瓦を接着している漆喰や葺き土が劣化して接着力が弱まると、強風で剥がれて崩壊してしまいます。
瓦屋根の鬼瓦廻り
棟の先端に位置する装飾瓦を鬼瓦といいます。

ここも大棟同様、雨風の影響を受けやすい部分です。

先端に設置してあるので、ここの漆喰が劣化して接着力が弱まると、剥がれて落下する危険性があります。

下の物を壊してしまったり、ご近所の方への被害に繋がる可能性もあるので、注意が必要です。



強風で瓦がズレたケラバ

瓦屋根のケラバ

屋根の雨樋がない方の端の部分をケラバといいます。

ケラバは外壁より突き出るように造られ、雨天時の雨水を防ぐ役割を果たし、外壁や窓へ雨水が当たることを防いでいます。

ここの部分の瓦は、吹き上げるような突風などの影響を受けやすく、接着力が弱まれば上写真にように剥がれてずり落ちてきます。
瓦屋根の雨押え

外壁との取り合い部分にある雨押さえ

屋根と外壁との取り合い部分を雨押え(あまおさえ)といいます。

ここは長方形の熨斗瓦が積まれていたり、板金が設置されていたりする部分ですが、雨水の通り道となって水や落ち葉などのゴミが溜まりやすい場所でもあります。

この部分の漆喰が劣化すれば熨斗瓦が崩れ、板金は経年劣化で錆びて傷んでしまうため、雨漏りの原因にもなりやすい場所なので注意が必要です。
瓦屋根の漆喰劣化
ここまで瓦屋根の傷みやすい部分をご紹介しましたが、どこも共通するポイントは瓦を接着している漆喰の劣化です。(上写真の瓦の隙間に見える白い部分が漆喰です。)

天候の影響で劣化することなく半永久的に使える瓦とは違い、漆喰は15年ほどで経年劣化して接着力が落ちてきます。

ここの漆喰をおよそ10年毎に点検して補修するだけで、瓦屋根はグッと耐久度が上がり災害時の被災を防ぐことができます。

近年では、瓦屋根の防災対策も豊富になってきていますので、気になることがあれば、瓦屋根救援隊までいつでもお気軽にお問い合わせください。

吹田市 表面から見てもわからない瓦屋根の損傷

2021年5月26日|カテゴリー「スタッフブログ
瓦屋根の損傷や損壊といえば、瓦が剥がれていたり、飛んでいってしまったところにブルーシートを張って修理するイメージがあるかと思います。

台風や地震などの災害後の報道でよく見かける光景です。

ただ屋根の損傷や劣化は、下から見上げたり表面を見てもわからないものもあります。

まだまだキレイだと安心していても、急に雨漏りが発生するケースもあります。
雨漏りが発生した屋根
今回は吹田市にお住まいの方から、「雨漏りするので屋根を見てほしい」とのご依頼があり、現場に向かいました。

家主の方は雨漏りが発生してから屋根を見上げて確認したようですが、特に問題ないと思われたそうです。

左写真が現場の屋根写真ですが、屋根に上ってみても確かに一見目立った損傷はないように見えました。
瓦が一部ズレた屋根
瓦屋根の斜面部分を平部(ひらぶ)といいます。

頂上に立って確認したところ、平部の瓦が一部連続してズレているのがわかりました。
瓦屋根の瓦の隙間
近くで見てみると瓦が連続してズレてしまっている部分には、雨水が容易に侵入できそうな隙間があちこちにありました。

こうなると、瓦の下に設置する防水シート(旧工法の場合は葺き土)のみが、雨水の侵入を留める役目を担うことになります。
劣化した瓦屋根の葺き土

土葺き工法による屋根の葺き土
土葺き工法とは、昭和前期より昔に施工された瓦屋根で採用されていた工法です。

瓦の下に適量の葺き土を用いて瓦を葺く工法で、防火性や通気性、断熱性に優れているとされていましたが、重さのある葺き土が家の構造体に負担をかける事と、震災によって瓦がズレ落ちる被害が相次いだため、衰退した工法です。

こちらの屋根はその土葺き屋根が頑丈に今まで家を守っていたようですが、わずかに出来た瓦の隙間から侵入した雨水により、濡れたり乾燥したりを繰り返した葺き土が劣化していました。

葺き土は経年劣化すると、痩せて瓦を支えきれなくなり、今回のように瓦がずり下がってさらに隙間を広げて雨漏りの原因となってしまいます。

今回は、瓦の下の葺き土を撤去・清掃して引掛け桟瓦葺き工法という新工法で既存の瓦を葺き直すご提案をいたしました。

野地板と呼ばれる板の上に防水シートを張り、その上に設置した桟木という木材に瓦のツメを引っかけて固定する工法です。(さらに釘で固定することにより瓦がズレ落ちにくくなります。)
今回のように、表面上はキレイな瓦屋根でも内部は劣化していたり、雨漏りの原因となって家の躯体を腐食させている可能性もあります。

近年関西でも台風や豪雨といった災害が頻発しており、災害直後は屋根の修理になかなか来てもらえないといったケースがほとんどです。

築年数の経った屋根は特に、何もない平時に1度点検をしておくことをオススメいたします。

箕面市 雨漏りが発生した築100年の瓦屋根

2021年5月24日|カテゴリー「スタッフブログ
日本で長く愛され続けている瓦屋根の瓦は、紫外線や雨風の影響で機能劣化する事はほとんどなく、非常に耐久力の高い優秀な屋根材です。

ただその瓦を接着する漆喰や、下地の葺き土や防水シートは劣化するのでメンテナンスは必要です。

今回は箕面市にお住まいの方から「雨漏りしているので屋根を見てほしい」とのお問い合わせがあり、調査に向かいました。
台所の雨漏り
まず雨漏りが発生した箇所を確認しました。

台所の戸棚近くで雨漏りが発生して、天井の壁紙の剥がれが目立っていました。
リビングの雨漏りによるシミ
リビングの方も薄くシミが出来て黄ばんできている状態でした。

雨漏りは1度発生したら原因を突き止めて補修しない限りはどんどん広がるので早めの対策が必要です。
築100年越えの瓦屋根
早速屋根に上って現場調査開始です。

こちらの瓦屋根は築100年以上経っており、昨年の大型台風21号により被災し、一部飛散した瓦が差し替えられたり、瓦と下地に出来た隙間に漆喰を詰めて補修されたような状態でした。

しかしその後何度かの大雨の影響を受けてまた雨漏りが発生したようです。


隙間が発生した瓦同士の重ね部分
瓦下地の葺き土
こちらの屋根は築100年越えのため、瓦の下に大量の土を葺く旧工法によって施工されていました。

また一部漆喰が劣化していて、瓦同士の重ね部分に隙間があり、降雨時には瓦の裏に雨水が侵入しやすい状態でした。

通常の雨のような少量の水であれば、葺き土が吸い込むので雨漏りまでは引き起こしにくいのですが、台風や近年頻発する豪雨などの際に大量の水が入り込めば葺き土が崩れて流出し、土の量が減ります。

土の量が減ると瓦の固定力を失い、更に隙間が出来て雨水を侵入させてしまうという悪循環が起きている状態です。
雨漏りが発生した瓦屋根
今回は居室内まで雨漏りが発生していた為、瓦の補修だけではなく下地からやり直す葺き替え工事のご提案となりました。

手間がかかり、工期や費用が増大する旧来の土葺きではなく、下地に桟木という木材を設置し、その桟木に瓦を引っ掛ける桟葺きで屋根を修繕するご提案です。

瓦屋根は、災害時だけでなく、平時に漆喰や下地の経年劣化を把握してメンテナンスしておくことがオススメです。