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摂津市 瓦屋根の台風被害はなぜ起きるのか
2021年8月30日
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近年、全国各地で大規模な台風被害が増え、関西でも昨年の台風21号は今世紀最強とも言われ、大きな被害をもたらしました。
台風被害を報道するニュースの映像で、瓦屋根が崩壊している住宅を目にする機会が残念ながら多くなりましたが、こうした屋根被害の多くはメンテナンス不足によるものが原因です。
今回は摂津市での風災後の屋根の点検写真とともに、台風被害の原因と対策をご紹介します。
棟瓦の剥がれ
台風被害で1番多いのが、瓦屋根の頂上に位置する棟部分の被害です。
屋根面の接合部分を守るようにして積み上げられた棟瓦は強風の影響を受けやすく、瓦が剥がれて落下してしまう被害が多くみられます。
こうした棟瓦の被害の原因の多くは、この棟瓦を支える漆喰や葺き土の経年劣化です。
上写真で、複数段積まれた棟瓦と斜面の瓦の隙間を埋めるように施工されている白い部分が漆喰です。
この漆喰は、瓦の隙間を埋めて雨風が入り込むのを防ぎ、棟瓦同士を接着する重要な役割がありますが、頑丈な瓦とは違って15年から20年ほどで経年劣化が起こります。
経年劣化した漆喰はパサパサにひび割れ、剥がれ落ちてきます。
築年数が経った屋根の場合、内部には葺き土と呼ばれる土が土台として施工されていますが、漆喰の隙間から侵入した雨水はこの葺き土を傷めます。
濡れたり乾燥したりを繰り返した葺き土はやがて劣化して痩せてしまい、棟全体がグラついて歪んでしまうため、風災時に一気に崩壊するのです。
平部瓦の剥がれ
屋根の平面部分を平部といいます。
この平部の瓦の下にも築年数が経っている場合は全体に葺き土が施工されています。
経年劣化して痩せた葺き土のままだと、瓦を固定できず強風時にこのようにズレて剥がれてしまいます。
こうした瓦内部の葺き土劣化は、普段生活していて目にするものではないので放置してしまいがちです。
屋根を見上げた時に瓦のズレなどがあれば、早めに業者に依頼して補修しておくことがいざという時の防災対策に繋がります。
築年数が経っている場合は特に異変がなくても、異常がないか点検してもらうのがオススメです。
漆喰補修と防災対策
台風被害の原因の多くは漆喰と葺き土の経年劣化です。
対策としては、定期的な漆喰補修がオススメです。
内部の葺き土まで劣化しているようであれば、棟の場合は
葺き土を撤去して内部に棟芯材という木材を設置する防災棟に積み直す方法
もあります。
平部の場合は
内部に桟木を釘打ちして瓦を固定して耐久性を高める工法
もあります。
瓦屋根の瓦は頑丈なので、既存の瓦をそのまま利用して防災対策を施すことが出来ます。
瓦屋根救援隊では、瓦屋根の専門家が費用やご要望に合わせた幅広いご提案をさせていただきます。
気になること、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
摂津市 瓦屋根の点検と漆喰補修
2021年8月28日
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瓦屋根の瓦自体は大変優れた屋根材ですが、漆喰や下地の葺き土・防水シートなど
「瓦以外の素材」は外気の攻撃を受けて
日々
劣化しています。
表面から見る限りキレイだからと、メンテナンスをせずに放置しておくと15年足らずで雨漏りしたり、災害時に崩壊する可能性があります。
今回は摂津市にお住まいの方から「屋根の状態を見てほしい」とのご依頼があり、現場点検に行ってきました。
雨仕舞部分の漆喰
瓦屋根の屋根面と外壁の接合部分は、雨水が侵入しやすいため、写真のように雨押え板金と呼ばれる金属板を設置し、瓦を積んで更にその隙間を白い漆喰で埋めてあります。
雨仕舞(あまじまい)と呼ばれるこの部分の漆喰は外気の影響を受けて経年劣化していきます。
漆喰が劣化すると、パリパリとひび割れて剥がれ落ちてきます。
接着力がなくなるので、そこに設置された熨斗瓦が強風や豪雨などの影響でどんどんズレていき、写真のように隙間が出来てきます。
この隙間から雨水が侵入するのを繰り返すと、この内部に施工された屋根材の劣化を早め、腐食してやがては居室内の雨漏りに繋がります。
大棟部分の漆喰
屋根の頂上にある屋根面と屋根面の接合部分を大棟(おおむね)といいます。
頂上から雨を下に受け流せるよう、ここには瓦を複数積み、冠瓦という半円型の瓦で蓋をするようにして施工されてあります。
天候を受けやすい部分でもあるため、漆喰の劣化や瓦のズレなど、最も補修が必要な部分といえます。
棟瓦を接着し、更に屋根面との隙間を埋める役割をしている写真の白い部分を面戸漆喰(めんどしっくい)といいます。
この部分が劣化すると固定力が弱まり、複数段積まれた瓦がズレて、強風時に一気に崩れてしまう可能性があるので、ヒビや剥がれが見られる場合は早めに補修しておく必要があります。
鬼瓦部分の漆喰
大棟の先端に設置される装飾瓦を鬼瓦といいます。
大棟の先端にあるこの鬼瓦は、天候の影響を受けやすく、漆喰が劣化すると剥がれて落下する危険性があるので注意が必要です。
大棟に複数積まれた瓦と鬼瓦を接着している漆喰にヒビや隙間が出来て、鬼瓦自体が剥がれてしまうと、大棟内部に一気に雨水が侵入してしまうので、「
瓦1枚剥がれただけだから」と放置せず、瓦の専門業者に補修を依頼しましょう。
屋根全体を傷めないように定期点検をしておきましょう
今回ご紹介したように、
頑丈な瓦屋根を保つためには、漆喰など瓦以外の経年劣化する部材のメンテナンスが肝心です。
鬼瓦のズレなどであれば下から見上げて気づけますが、ほとんどの経年劣化は雨漏りでもしない限り気づきにくいため、無意識に放置してしまって屋根全体が傷んで大規模な工事が必要になるというケースが大変多いです。
築後15年以上経っている場合は特に、瓦の専門業者に定期的な点検を依頼し、劣化を把握して補修しておくようにしましょう。
豊中市 瓦屋根の劣化とチェックポイント
2021年8月26日
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瓦屋根の傷みは、雨漏りでもしない限り普段生活していても目を向けることはほとんどないかと思います。
そのため、突然訪問してきた業者に「今近くで屋根工事をしてる者ですが、上から見るとお宅の屋根傷んでますよ」と言われるとつい慌ててしまい、業者を屋根に上げてしまう、というケースが多発しています。
(悪徳業者の場合、わざと瓦をずらしたり、ない不具合をある事にしてしまう事もあるので、十分注意しましょう。)
慌てて内容を十分に把握しないまま契約する、なんてことがないよう、今回は瓦屋根の劣化の原因とチェックポイントをご紹介したいと思います。
劣化するのは漆喰
瓦屋根の瓦は、他の屋根材と比べても非常に頑丈で耐久性があり、その耐久年数は50年以上です。
ただその瓦を接着する漆喰は、日々天候の影響を受けて15年ほどで劣化してしまいます。
漆喰が経年劣化すると、ヒビが入ってきてこのようにポロポロと剥がれてきます。
空気中の汚れが付着して色も変わってきますし、崩れる事で中の葺き土も剥き出しになってしまいます。
葺き土が直接雨風に晒されると、やがて葺き土が流出し、積まれている瓦がグラついて隙間が出来、雨漏りの原因となったり、強風で屋根が崩れたりします。
棟の繋ぎ目
屋根の頂上にある屋根面の接合部分を、棟(むね)と言います。
この棟同士の接合部分は、瓦の繋ぎ目部分が多いため、このように施工される漆喰の面積も増えます。
屋根の頂点にあるので外気からの攻撃を最も受けやすく、点検では必ずチェックするポイントです。
屋根と外壁の取り合い部分
屋根と外壁の取り合い部分には、住宅内部に雨水が侵入しないよう、瓦屋根の場合はこのように熨斗(のし)瓦という長方形の瓦を施工することが多いです。
この熨斗瓦と屋根面の瓦との境目にも漆喰を詰めてあるので、劣化を放置出来ないポイントのひとつです。
実績のある業者へ点検を依頼しましょう
漆喰の劣化はメンテナンスするべきですが、劣化後にすぐ雨漏りするなんてことはほとんどないので、訪問業者から工事の勧誘があっても当日に慌てて契約しないでください。
業者の勧めを鵜呑みにして不要な工事をしてしまった、なんてことがないよう、余裕のある時に地元で実績のある瓦専門業者に点検を依頼し、お住まいの屋根の状況をまずは把握しておきましょう。
豊中市 瓦屋根の点検と修理とは
2021年8月20日
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窯で造られる瓦屋根の瓦は、耐久性に優れ、素材に厚みがあるのが特徴です。
そのため災害時などの飛来物等で大きな衝撃が加わって割れたりしない限りは、約50年から100年の寿命がある屋根材といわれています。
ただ、
同じ瓦屋根でも雨漏りする屋根と、雨漏り皆無の屋根があります。
その違いは単に築年数ではなく、瓦以外の部材の劣化状況、メンテナンスの有無にあります。
今回の豊中市での点検写真とともに、メンテナンスが必要な部材についてご説明します。
屋根が原因で起こった居室内の雨漏り
今回は雨漏りがひどいので屋根を見てほしいというご依頼でした。
居室内の天井の腐食が始まるほどの状態でした。
降雨時には天井から漏れた雨水が滴り落ちてくるそうで、バケツで応急処置をしたが畳も濡らしてしまったとのことでした・・
排水量の多い谷部とは
屋根の形状にもよりますが、屋根面同士の接合部分が谷状になる箇所を谷部といいます。
この谷部には、屋根の頂上や屋根面から受け流された雨水が集中して流れ込むため、屋根の中でもとりわけ排水量が多い箇所です。
谷部の隙間には谷板金と呼ばれる金属板が設置されます。
雨水が集中して流れる谷部を守るために設置されるのですが、経年劣化するとこのように変色してきます。
更に劣化が進むと穴があくので、そうなる前に交換しておく必要があります。
棟の漆喰とは
左写真のように半円型の瓦が積まれている、山状に屋根面同士が接合している部分を棟(むね)といいます。
この棟と屋根面との隙間を埋めるように瓦を接着している白い部分が漆喰です。
この漆喰が傷むと、屋根下地への雨水侵入を引き起こします。
劣化した漆喰は接着力がなくなり、このように剥がれ、欠落、穴が発生してきます。
今回はこのような漆喰の剥がれが多く見受けられたため、瓦を一旦剥がして劣化した漆喰の除去・清掃をしたうえで漆喰を施工し直す工事をご提案致しました。
点検と修理でいつまでも頑丈な屋根づくりを
今回ご紹介したような経年劣化の点検は、長く瓦屋根を安心して使うためには必ず必要です。
また、メンテナンスが必要な際には瓦屋根の専門家に依頼するのが鉄則です。
ご自身で行ったり専門家でないリフォーム業者が施工すると、漆喰をつい多く塗りすぎて雨水や粉塵の付着が増え、修理どころかその後の劣化を早める可能性もあります。
瓦屋根救援隊では、瓦屋根の専門家が修理のポイントを正確に判断し、適切な処置をさせていただいております。
工事のご依頼以外でも、気になることやお困りのことがあればお気軽にご連絡下さい。
吹田市 瓦屋根の防災対策とは
2021年8月16日
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台風やなどの風災や震災時に崩壊する瓦屋根と、無事で済んだ瓦屋根は何が違うのでしょうか。
瓦屋根で1番崩れやすいのは、棟(むね)と呼ばれる頂上の屋根面の結合部分です。
被災して崩壊した屋根は、この棟が旧工法で施工されたままメンテナンスしていなかった場合が非常に多いです。
今回は吹田市での棟修理工事の写真とともに、瓦屋根の棟の防災対策についてご紹介します。
葺き土が土台になっている旧工法の棟
旧工法で施工された棟の内部には、このように葺き土が詰められています。
葺き土を土台に棟瓦が積まれ、雨水が侵入しないよう隙間を埋めるように漆喰を詰めて施工されます。
この
漆喰は施工後15年ほどで経年劣化が起こり、ヒビ割れて剥がれ隙間が出来てしまいます。
隙間から侵入した雨は葺き土を劣化させ、土台がグラつきやすくなった棟は、災害時に崩壊します。
今回は、「築年数の経った屋根なので、出来れば防災対策をしておきたい」とのご要望もあり、現存の棟を防災棟と呼ばれる新工法の棟に取り換える工事となりました。
まず棟内部の葺き土をすべて撤去していきます。
土埃が近隣の方のご迷惑にならないよう、手作業で丁寧に行います。
防災棟の施工
防災棟金物と呼ばれる金具を屋根の地面にビスで固定します。
そこに垂木材と呼ばれる棟芯をビスで留め付け、固定していきます。
垂木材を覆うように、瓦の土台となるなんばん漆喰を詰めていきます。
なんばん漆喰は葺き土と違い、防水材を含んでいるため水の吸水性が低く、雨水の侵入を防ぎ劣化しにくい材質です。
また、乾燥により硬化することで、セメントのような頑丈さが出る下地材です。
冠瓦1本伏せ工法
土台が整ったら、最後に冠瓦という半円型の瓦を垂木にビスで固定していきます。
これで棟のすべてがビスにより緊結され、固定力の強い頑丈な防災棟となります。
これまで棟は、瓦を複数段積んで高くするほど、豪華で格式の高い家とされ人気でしたが、現代ではいかに屋根に被害がないようにするかという防災対策が優先されることが多くなりました。
このように
土台と瓦を全てビスで緊結し、防水力の高いなんばん漆喰を詰め、冠瓦1枚で仕上げる頑丈な防災棟は、防災対策として、大変人気です。
使用する瓦も少なく済み、葺き土も使用しないので費用も抑えられます。
屋根について気になること、ご不明な点がありましたら、瓦屋根救援隊までお気軽にご連絡下さいね。
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