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高槻市 瓦屋根の防災棟とは
2022年6月27日
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こんにちは!瓦屋根救援隊です(#^.^#)
日本で昔から愛され続けている瓦屋根ですが、その工法は常に進化しています。
瓦屋根の頂点にある屋根面の結合部分を棟といいますが、棟の工法についても、現在では強力棟とも呼ばれる『防災棟』という工法があります。
今回お問い合わせがあったのは、瓦屋根の棟からの雨漏りでお困りだったお客様です。
棟を一旦解体し、防災棟へ積み替える工事を行いました。
防災棟の施工工程
棟芯材の設置
防災棟金具を棟の下地面にビスで留めて固定します。
取り付けた金具に棟芯となる木材を設置して、ここもビスでしっかり固定します。
なんばん漆喰詰め
棟芯材と瓦の隙間となる部分にはなんばん漆喰を詰め、棟瓦を支える土台を固めます。
なんばん漆喰は、普通の漆喰とは性質が違い、防水材が配合されているので、雨水の吸収を防ぎます。
また、乾燥して硬化することでセメントのような頑丈さを保つ耐久性の高い下地材です。
漆喰であると同時に従来の葺き土の役割も果たすため、防災棟施工時に使われるようになりました。
冠瓦の設置
なんばん漆喰で固めた土台を上から軽く押さえるようにして、冠瓦をかぶせます。
この時点でなんばん漆喰が冠瓦を接着して固定してくれていますが、ここから更にビスで1枚1枚棟芯材に固定していきます。
防災棟金具・棟芯材・冠瓦を全てビスで緊結しており、土台を頑丈ななんばん漆喰で固めた非常に耐久力の高い棟です。
近年頻発する大型台風や震災に対して、従来の葺き土で固めた棟では耐えられず、瓦が剥がれて崩壊するケースが相次いでいます。
防災対策として、屋根メンテナンス時には防災棟への切替をご提案させていただいております。
屋根にも防災対策を
従来の土と漆喰で瓦を固定する葺き土工法で施工された棟は、断熱性や防火性が高く、日本で長く愛されてきました。
ただ、大型台風や突風などの風災、震災への耐久性の低さが問題視されており、現在ではほとんど採用されない工法です。
漆喰は築後15年ほどで経年劣化し、雨水を下地の葺き土に浸透させて葺き土も劣化していきます。
劣化した葺き土は痩せてきて、瓦の固定力を失って強風時に瓦が剥がれたり、雨漏りの原因にもなります。
瓦の剥がれや棟の瓦のズレは、メンテナンスのサインであり、防災対策を検討するタイミングです。
屋根の防災対策について、気になることやちょっとしたギモンなどありましたら、お気軽に瓦屋根救援隊までお申しつけください。
池田市 雨漏りの原因究明調査
2022年6月21日
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屋根のメンテナンスを長く放置すると、表面からは見えない屋根の下地が劣化・腐食して雨水を浸透させ、やがて居室内の雨漏りに繋がります。
居室内に雨漏りが発生すると、天井のリフォームのみならず屋根も下地から取り換える大がかりな工事となります。
放置するほど費用もかさむので、そうなる前に屋根を点検して傷んだ部分を補修しておくのがオススメです。
雨漏りで腐食した天井
今回は池田市にお住いの方から、雨漏りについてお問い合わせがあり現場に向かいました。
雨漏りはかなり進行しており、天井はシミが広がって一部腐食していて、応急処置としてベニヤ板が貼られている状態でした。
室内の床全体に防水シートやタオルが敷かれ、雨漏りが特に著しいところには洗面器が置かれていました。
生活空間としても使えなくなっていますし、何より天井の腐食がこれ以上進めば建物全体が危険です。
瓦屋根の大棟
瓦屋根の頂上にある屋根面の取り合い部分を棟(むね)といいます。
雨風の影響を受けやすく、瓦が複数段積まれている場合が多いため、漆喰が劣化して固定力を失うと、瓦がズレて隙間が出来やすくなります。
棟と屋根面の境界部分には漆喰を用いますが、漆喰は10年ほどで経年劣化が始まり、剥がれたり苔が発生したりします。
漆喰の剥がれはそこからの浸水に繋がり、長く放置すると最悪棟が強風などの影響で崩れることもあります。
また、苔の発生自体はそこまで問題ではありませんが、苔が生えた部分は水はけが悪くなり、漆喰が劣化しやすくなります。
瓦屋根と壁の取り合い部分
屋根と外壁の取り合い部分は、雨水が最も流れやすい部分です。
ここには雨押さえ板金が取り付けられていましたが、錆びて歪んできており、瓦との隙間が目立ちました。
雨押さえ板金と外壁の間にこのように隙間が出来ると、そこから雨水が侵入して屋根下地を濡らし腐食させてしまうので、築後10年以降は点検しておくのがオススメです。
鬼瓦周りの漆喰
棟の端に設置する装飾瓦を鬼瓦といいます。
鬼瓦は天候の影響を受けやすい棟にあり、その周りは形状の違う瓦同士が接合してある部分なので、漆喰の露出面積が大きく、劣化しやすいところです。
劣化してこのようにパリパリに割れてしまうと、雨水の侵入口となるため、ここも定期的に補修しておきたい部分です。
今回は居室内の雨漏りがかなり進行していたので、腐食した屋根下地や板金を取り換える葺き替え工事のご提案をさせていただきました。
近年は台風や局地的な豪雨も頻発しており、屋根の点検と補修も重要な防災対策の1つです。
ちょっと気になることや、瓦屋根について知りたいことがありましたらいつでもお気軽にお問い合わせください。
摂津市 瓦屋根の瓦が剥がれる原因とは?一軒家で無料点検!
2022年6月13日
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こんにちは!瓦屋根救援隊です(#^.^#)
普段、屋根に表面上特に問題なければ何もメンテナンスをせずにそのままにしておくことも多いかと思います。
ただ、漆喰や下地が経年劣化した屋根は、降雨や強風時に損傷が広がって瓦の剥がれや落下事故、雨漏りに繋がるケースがあります。
今回は摂津市にお住まいの方から、「瓦が何枚か落ちてきているので、屋根を調べてほしい」とのご依頼があり、即日調査してきました。
摂津市 瓦屋根の瓦が剥がれる原因とは?一軒家で無料点検!
連続して剥がれたケラバ瓦
早速屋根に上って調査開始です。
まず、屋根の端部分であるケラバの瓦が連続して剥がれているのがわかりました。
隣は某店舗の駐車場なので、瓦が落下すると大変危険ですね。
これは、瓦を接着していた漆喰が劣化して雨水が入り込み、葺き土を劣化させたことが原因です。
葺き土はその名のとおり土なので、濡れたり乾燥したりを繰り返すと粘り気がなくなり、痩せていきます。
釘で瓦を固定していた木材も腐食が始まっていたので、瓦が剥がれやすくなっていたようです。
風の影響を受けて剥がれた平部の瓦
屋根の平面部を平部(ひらぶ)といいます。
平部の瓦も、漆喰や葺き土などの下地が経年劣化した状態のままだと、その上の瓦は強風の影響で1枚、また1枚と剥がれてしまう事があります。
剥がれた隙間から風が吹き込むと更にそのまま連続して剥がれやすくなるのです。
最も天候の影響を受けやすい大棟
瓦屋根の頂上にある屋根面の接合部分を大棟(おおむね)といいます。
頂上に位置している分、最も雨風の被害を受けやすく、点検が特に必要な部分とも言えます。
大棟は、半円型の冠瓦と長方形の熨斗(のし)瓦で構成されている場合が多く、複数段積み上げることによって降ってきた雨を下に流し落すという役割があります。
上写真のように大棟の瓦が剥がれてしまうと、葺き土が流出して雨水が直接内部に入り込み、やがて雨漏りの原因に繋がる可能性があるので、ここの漆喰のメンテナンスは特に重要です。
瓦が剥がれる原因はメンテナンス不足
瓦屋根は本来どの屋根材よりも丈夫で、
他の屋根材のように定期的に再塗装する必要はなく、正しい状態を維持していれば数十年で葺き替えたりする必要もありません。
ただ今回ご紹介したように、瓦を接着する漆喰や下地は
経年劣化するため、環境にもよりますが
築15年以降の場合は平時に点検しておくのが丈夫な瓦屋根を長持ちさせるコツです。
今は葺き土を使用せず、瓦を長期にわたって固定させる工法も確立されていますので、瓦屋根はよりメンテナンスの負担が少ない屋根材といえます。
瓦屋根について、メンテナンスのご相談やふとした疑問などありましたら、お気軽に瓦屋根救援隊までお問い合わせくださいね。
吹田市 表面から見てもわからない瓦屋根の損傷
2022年6月7日
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こんにちは!瓦屋根救援隊です(^^)/
瓦屋根の損傷や損壊といえば、瓦が剥がれていたり、飛んでいって
しまったところにブルーシートを張って修理するイメージがあるかと思います。
台風や地震などの災害後の報道でよく見かける光景です。
ただ屋根の損傷や劣化は、下から見上げたり表面を見てもわからないものもあります。
まだまだキレイだと安心していても、急に雨漏りが発生するケースもあります。
吹田市で雨漏りする瓦屋根をはしごをかけて徹底的にお調べします!
今回は吹田市にお住まいの方から、
「雨漏りするので瓦屋根を見てほしい」とのご依頼
があり、現場に向かいました。
家主の方は雨漏りが発生してから屋根を見上げて確認したようですが、特に問題ないと思われたそうです。
瓦屋根には雨漏り原因が存在するのでしょうか?徹底的にお調べいたします(^^)/
雨漏りが発生した瓦屋根には「雨水の入口」となる隙間が…!!
左写真が現場の屋根写真です。
が、実際にはしごをかけて屋根に上ってみても、一見、目立った損傷はないように見えすね。
瓦屋根の斜面部分を平部(ひらぶ)といいます。
頂上に立って確認したところ、
平部の瓦が一部連続してズレているのがわかりました!
さらに近くで見てみましょう!
瓦が連続してズレてしまっている部分には、
雨水が容易に浸入できそうな隙間があちこちに生じて
います。
こうなると、瓦の下に設置する防水シート(旧工法の場合は葺き土)のみが、雨水の浸入を止める役目を担うことになります。
土葺き工法で建てられた瓦屋根の葺き土の劣化も…
土葺き工法とは、昭和前期より昔に施工された瓦屋根で採用されていた工法です。
瓦の下に適量の葺き土を用いて瓦を葺く工法で、防火性や通気性、断熱性に優れているとされていましたが、重さのある葺き土が家の構造体に負担をかける事と、震災によって瓦がズレ落ちる被害が相次いだため、衰退した工法です。
こちらの屋根はその土葺き屋根が頑丈に今まで家を守っていたようですが、わずかに出来た瓦の隙間から侵入した雨水により、濡れたり乾燥したりを繰り返した葺き土が劣化していました。
葺き土は経年劣化すると、痩せて瓦を支えきれなくなり、今回のように瓦がずり下がってさらに隙間を広げて雨漏りの原因となってしまいます。
今回は、瓦の下の葺き土を撤去・清掃して引掛け桟瓦葺き工法という新工法で既存の瓦を葺き直すご提案をいたしました。
野地板と呼ばれる板の上に防水シートを張り、その上に設置した桟木という木材に瓦のツメを引っかけて固定する工法です。(さらに釘で固定することにより瓦がズレ落ちにくくなります。)
吹田市で瓦屋根の相談なら!被害を受ける前に定期的な点検をおすすめします!
今回のように、表面上はキレイな瓦屋根でも内部は劣化していたり、雨漏りの原因となって家の躯体を腐食させている可能性もあります。
近年関西でも台風や豪雨といった災害が頻発しており、災害直後は屋根の修理になかなか来てもらえないといったケースがほとんどです。
築年数の経った屋根は特に、何もない平時に1度点検をしておくことをオススメいたします。
吹田市で瓦屋根に関するちょっとした疑問をおもちなら、お気軽にご相談くださいね(^^)/
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お客様からお声を頂きました。ありがとうございます!