スタッフブログ

豊中市 瓦屋根の強風被害と対策

2022年7月19日|カテゴリー「スタッフブログ
こんにちは!瓦屋根救援隊です(^^)/

台風や強風で屋根材が飛ばされたり、飛来物によって損傷してブルーシートを張っている家を見たことがあるでしょうか?

瓦屋根は、そういった強風被害があっても割れた瓦だけを交換するなど部分的な補修で対処出来るというメリットがあります。

さらに、適切なメンテナンンスをしておけば、災害時も被害を最小限に食い止められられます。

今回は、豊中市での屋根点検の写真とともに、強風被害に遭いやすい瓦屋根のポイントと対策をご紹介します。
冠瓦が剥がれた大棟
瓦屋根の頂上にある、2つの屋根面が合わさった部分を大棟(おおむね)といいます。

屋根の中でも最も雨風の影響を受けやすい場所であるこの大棟は、左写真のように長方形の熨斗(のし)瓦が積まれ、その上に半円型の冠瓦をかぶせてあるタイプが多いです。

瓦が複数段積まれているため、ここの瓦を接着している漆喰や葺き土が劣化して接着力が弱まると、強風で剥がれて崩壊してしまいます。
瓦屋根の鬼瓦廻り
棟の先端に位置する装飾瓦を鬼瓦といいます。

ここも大棟同様、雨風の影響を受けやすい部分です。

先端に設置してあるので、ここの漆喰が劣化して接着力が弱まると、剥がれて落下する危険性があります。

下の物を壊してしまったり、ご近所の方への被害に繋がる可能性もあるので、注意が必要です。



強風で瓦がズレたケラバ

瓦屋根のケラバ

屋根の雨樋がない方の端の部分をケラバといいます。

ケラバは外壁より突き出るように造られ、雨天時の雨水を防ぐ役割を果たし、外壁や窓へ雨水が当たることを防いでいます。

ここの部分の瓦は、吹き上げるような突風などの影響を受けやすく、接着力が弱まれば上写真にように剥がれてずり落ちてきます。
瓦屋根の雨押え

外壁との取り合い部分にある雨押さえ

屋根と外壁との取り合い部分を雨押え(あまおさえ)といいます。

ここは長方形の熨斗瓦が積まれていたり、板金が設置されていたりする部分ですが、雨水の通り道となって水や落ち葉などのゴミが溜まりやすい場所でもあります。

この部分の漆喰が劣化すれば熨斗瓦が崩れ、板金は経年劣化で錆びて傷んでしまうため、雨漏りの原因にもなりやすい場所なので注意が必要です。
瓦屋根の漆喰劣化
ここまで瓦屋根の傷みやすい部分をご紹介しましたが、どこも共通するポイントは瓦を接着している漆喰の劣化です。(上写真の瓦の隙間に見える白い部分が漆喰です。)

天候の影響で劣化することなく半永久的に使える瓦とは違い、漆喰は15年ほどで経年劣化して接着力が落ちてきます。

ここの漆喰をおよそ10年毎に点検して補修するだけで、瓦屋根はグッと耐久度が上がり災害時の被災を防ぐことができます。

近年では、瓦屋根の防災対策も豊富になってきていますので、気になることがあれば、瓦屋根救援隊までいつでもお気軽にお問い合わせください。

吹田市 落下しそうなケラバ瓦…台風に備えてプロが点検!

2022年7月5日|カテゴリー「スタッフブログ
瓦屋根の修理と聞くと、台風や強風などで瓦が飛んでいったり崩れたりして、ブルーシートを張って行うイメージがあるのではないでしょうか。

近年は大型台風や局地的豪雨、竜巻などが関西でも頻繁に起きており、屋根被害の光景を報道で目にする機会が増えました。

「やっぱり瓦屋根は風に弱いんだな」と思うかもしれませんが、本来瓦屋根は他の屋根材より頑丈です。

頑丈なゆえに、つい点検やメンテナンスを長年忘れてしまったり放置してしまうことが原因で、台風被害にあってしまうことがほとんどなのです。

吹田市 落下しそうなケラバ瓦…台風に備えてプロが点検!

補修が必要な瓦屋根
一見なんの問題もなさそうなこの瓦屋根も、実は経年劣化しているところが随所にあります。

次に台風などがあったら瓦が剥がれたり、雨漏りの原因になりそうな箇所がいくつもあるのです。

今回は下から見上げただけではなかなか気づけない、瓦屋根の劣化の様子と対策をご紹介します。


ズレて落下寸前のケラバ瓦

修理が必要なケラバ
雨樋がついている軒先とは違う屋根の端部分をケラバといいます。

下から見上げると綺麗に並んでいるように見えるのですが、このように上から見ると瓦が剥がれかけており連続してズレてしまっています。

ケラバは風の影響を受けやすく、漆喰や旧工法の場合は下地の葺き土が劣化すると剥がれやすくなります。

落下すると下の瓦やベランダ屋根を割ってしまう可能性があるのでここは補修が必要です。

漆喰が剥がれた棟

漆喰が剥がれた瓦屋根の棟
瓦屋根の最上部にある屋根面同士の結合部分を棟(むね)といいます。

棟は結合部分のつなぎ目を塞ぎ、降雨を下に受け流す屋根の重要な役割があります。

長方形の熨斗(のし)瓦を積んでその上に冠瓦を被せているこちらの棟も、実は土台が劣化しています。
漆喰が剥がれ剥き出しになった葺き土
こちらの屋根は旧工法で作られた、下地に葺き土が詰められている屋根です。

築年数が経っている屋根のほとんどがこの工法で施工されています。

本来はこの葺き土を覆うように白い漆喰が詰められているのですが、こちらの棟はその漆喰がほぼ剥がれていて葺き土が剥き出しになっていました。

葺き土はある程度雨水を塞き止めて屋根下地への浸水を防ぎますが、ここまで剥き出しになっていると降雨時には崩れて流出してしまい、雨水を下地に浸透させやがては雨漏りに繋がります。

棟部分の漆喰は築15年以降は定期的に業者に点検してもらうことをオススメします。